臨床

歯周病とは

歯周病

歯周病は歯の周りに細菌が棲みつくことで起こる感染症です。
細菌が持つ毒素と細菌に対する体の防御反応(炎症)により、歯周組織(歯を支える歯ぐきや骨)が破壊されます。
適切な診断と原因(歯石等)の除去、生活習慣の改善等の治療が必要です。
先端的研究を臨床にフォードバックしながら、以下に示すような専門的知識と技術が必要とされる安全・安心な歯周病治療を提供します。

科学的診断

通常の歯周組織検査に加え、細菌学・生化学・病理学、更には、免疫学・遺伝学的な診断法を応用して歯周病の感受性診断を行っています。

歯周組織再生誘導手術1(リグロス)

歯周組織再生医薬品(リグロス®)を用いて、歯周組織を構成する細胞を活性化することにより、歯を支える組織再生を促します。
2016年12月に保険診療に認可されました。

歯周組織再生誘導手術2(GTR法)

歯の周りの骨欠損部を特殊な膜(GTR膜)で覆い、歯周組織の治癒機構を調整することにより、歯を支える組織再生を促します。
2008年4月より保険診療に認可されました。

歯周組織再生誘導手術3(バイオリジェネレーション法)

歯周組織再生材料(エムドゲイン®)を用いて、歯周組織細胞による組織治癒環境を整えることにより、歯を支える組織再生を促します。
2008年5月より先進医療として認可されました。

培養自家骨膜細胞による歯槽骨・顎骨再生療法

高度医療開発センターと連携し、歯周病で失われた歯槽骨を再生させる治療を行います。
培養自家骨膜細胞による骨形成性移植材を用いた顎口腔領域の骨再生療法を展開しています。

咬合・矯正治療・インプラント治療を併用した機能的・審美的治療

咬合・歯周矯正治療:多角的な診断に基づき、矯正専門外来との連携によって歯並びの治療を組み合わせて効果的な治療を行います。
インプラント治療:歯が失われた部位の顎骨に人工歯根(インプラント)を使用することで咬み合わせを回復します。

レーザーによる歯石除去

レーザー照射により歯根面に付着した歯石などを取り除く方法で、従来の方法に比べて痛みが少なく殺菌効果も期待されます。
歯周手術中のレーザーによる歯石除去は2010年4月より保険診療に認可されました。

レーザーによるインプラント周囲炎治療

病気の進行が早く重篤化しやすいインプラント周囲炎の治療において、従来の方法(機械的清掃や抗菌薬投与)に加えて、殺菌と治癒促進を目的としたレーザー治療を行っています。

取り扱っている主な疾患
歯肉炎
歯周炎
侵襲性歯周炎
全身疾患関連歯周炎
壊死性潰瘍性歯周炎
歯肉増殖症
歯肉退縮
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